【軽自動車】一時使用中止(自動車検査証返納・一時抹消)手続きの流れと必要書類を完全解説!
自動車の廃車の種類
登録車 | 軽自動車 | |
永久抹消登録 | 解体返納 | 車台を解体処分するための廃車手続き。 同じ車両を再度登録してナンバーを取得することはできない。 |
一時抹消登録 | 自動車検査証返納届 (通称:一時使用中止) | 一時的に登録を抹消する廃車手続き。 いわゆるナンバー返納。 再度登録してナンバー取得が可能。 |
輸出抹消仮登録 | (輸出予定届出) | 自動車を輸出するための廃車手続き。 この手続き経なければ輸出できない。 一時抹消登録とほぼ同じ。 |
ここでは、一時的にナンバーの返納をする「一時使用中止(自動車検査証返納)」の流れについて解説していきます。
軽自動車をスクラップにして廃車する「解体返納」については以下のページをご覧ください。
軽自動車は「一時抹消」とは言わない?
軽自動車の一時的なナンバー返納手続きのことを「一時抹消」と呼ぶこともありますが、「一時抹消登録」という手続きは登録車の手続きの名称です。
意味するところは同じなので一時抹消でも話は通じますが、軽自動車の場合「自動車検査証返納届」が正式な手続き名称となります。ただ、スクラップにする廃車と区別がつきにくいので「一時使用中止」と呼ぶことが多いです。
軽自動車の一時使用中止の流れ
- 車検証・ナンバープレートを用意する。
- 軽自動車の場合、印鑑証明書は不要です。
- 管轄する軽自動車協会事務所で手続きをする。
- 書類などは総合受付窓口で受け取ってください。
- 自動車検査証返納証明書を受け取る。
- 再度ナンバーを取得する時に必要な書類になります。
軽自動車の一時使用中止に必要な書類等
- 車検証
- ナンバープレート(前後2枚)
- 申請依頼書(委任状のこと。本人以外が手続きをするときのみ必要)
車検証を紛失したとき
一時使用中止の申請書(OCR軽第4号様式)に車検証を返納できない理由(例: 紛失)を記入します。記入する箇所は申請書の余白部分ですが、地域によっては「理由書」を提出する必要があったり、書き方が違う可能性もありますので受付窓口の係員の指示に従ってください。
ナンバープレートを紛失したとき
一時使用中止の手続き前に警察署へ「盗難届」や「紛失届」を提出します。
事件性のない単なる紛失の場合でも警察署への届出が必要となります。
届出の際、担当した警察署の係官に受理番号を教えてもらうようにしてください。「廃車の手続きで必要なので教えてください」と言えば教えてもらえます。
- 警察署に届け出た年月日
- 届出をした警察署
- 受理番号
- 紛失や盗難の状況(なくした場所や日時等)
を「車両番号標未処分理由書」に記入してOCR申請書と一緒に提出します。
記入書類は軽自動車検査協会事務所で配布しています。
また、軽自動車検査協会のサイトからもダウンロードできます。OCRシートと違って機械で読み込むことがないのでA4サイズのコピー用紙に印刷して持参しても問題ありません。
車両番号標未処分理由書.pdf (keikenkyo.or.jp)
軽自動車検査協会事務所での手続き
一時使用中止の手続きをする場所
一時使用中止の手続きが出来るのは「使用の本拠の位置」を管轄する軽自動車検査協会事務所です。平たく言うとナンバープレートを発行した軽自協会事務所です。
それ以外の軽自協会事務所では手続きが出来ませんので遠隔地にお住まいの方は行政書士に依頼するか移転手続きを行った上で一時使用中止の手続きをする必要があります。
軽自動車検査協会の事務所所在地は以下で調べられます。
>全国の事務所一覧 | 軽自動車検査協会 本部 (keikenkyo.or.jp)
軽自動車検査協会事務所の受付時間と手続きの所要時間
受付は平日のみです。午前の受付時間は8:45から11:45まで、午後の受付時間は13:00から16:00となっています。
所要時間は混み具合によって全く変わってきます。空いていれば1時間もかかりませんが、混んでいると2時間以上かかることもザラにあります。
受付開始直後の朝一番、休み明けの日、月末はどこの事務所も混雑しています。特に3月の週末および月末は1年で最も混みあいますので可能であれば避けた方がいいです。
申請手数料
一時使用中止の手数料は、全国一律350円です(2021年現在)。
住所などの車検証の記載事項を同時に変更する時はその手数料も別途必要になります。
軽自動車検査協会事務所での手続きの流れ
申請用紙を記入し、総合受付窓口に提出する
総合受付窓口で「一時使用中止」の手続きをすることを伝えると必要な書類一式を渡されます。記入後、再度総合受付窓口に提出すると書類のチェックをしてもらえますので不備があれば指示通りに訂正します。
申請用紙の記入例は以下のページで解説しています。
軽自動車税申告書を地方税窓口に提出する
次の軽自動車税を止めるための手続きです。総合受付窓口で書類を渡されることもあれば、地方税窓口で書類を渡されることもあります。
指定された窓口に書類を提出する
総合受付で指定された窓口に書類を提出します。
指定された窓口に書類を提出する
総合受付で指定された窓口に書類を提出します。
自動車検査証返納証明書を受け取る
最後に「自動車検査証返納証明書」を受け取り手続き終了です。
再度ナンバーを取得する際に必要な書類ですので紛失しないようご注意ください。